君が、好き。



「黒沢くんってポジションどこなの?」


ずっと気になってたことをパスをしながら聞いてみた。



「あー、俺シューター。」


「だからそんなにシュート入るんだね。」


「んなことねぇよ。全国には百発百中の奴らがたくさんいるよ。

俺もそのくらいの確率欲しいんだよな」



この時私は、初めて夢を見る人をカッコイイって思った。


だって、夢だけ見たって結局は口だけの人達がたくさん。


私だって結局は口だけ。夢もなければ希望もない。