「もう、止めろ…」

先輩の手から流れ出る血
麻由の手は震えていた


そしてゆっくり震えた手を放し、地面に座りこんだ。


そして麻由は声を出し泣き続けた。




先輩はそっと麻由に胸を貸した

あたしはその場を立ち去ろうとした。

「小春ちゃん!!待って!」
先輩はあたしを呼び止めた。

「俺、保健室行くから…こいつ見といてくれる?」

「…はい…」



あたしは麻由にちかずいた。


「麻由?…あの…」

「あたしね…小春に言わなきゃいけない事…あるの…」

麻由は突然あたしに問いかけた。



そりしてゆっくり



過去を話し始めた。