「分かったんなら、早く行きなよ、ほら」 あたしを離し立ち上がって、差し出してくれた足立くんの手を取った 「お姫様は泥臭くもいかなくちゃね」 「ふふふっ」 「ダメだったら俺んとこきなよ!ってまぁ冗談!頑張れよ!」 「ありがとう!」 足立くんの気持ちも…ありがとう あたしは図書室をあとにした 「はぁ…俺ってつくづくお人好しだよな」