「俺さ…」 翔が沈黙を破って少しずつ話し始めた。 「中二のとき、お前の父さんのお通夜行ったんだ。」 そう、 あたしのお母さんと翔のお父さん、 あたしのお父さんと翔のお母さんは それぞれ同じ会社に勤めていた。 四人はお互いの会社が取引先だったため知り合ったらしい。 「お前のこと、その時から知ってた」 「え…」