遥斗からお菓子を貰った私は、すみやかに教室に帰った。
「遥奈、おかえりー!!!!」
私の大親友、瞳《ヒトミ》が、私を迎えてくれた。
「ひぃちゃん、ただいま!笑」
瞳とは中学生から一緒で、一度も喧嘩をしたことがない。
ちなみに、瞳には海斗《カイト》君というとてもカッコいい彼氏がいる。
「遥奈ぁ〜ごめんね、今日も...」
「大丈夫!海斗君と一緒に帰るんだよね?」
「う、うん...////」
頬を赤く染めた瞳はとても可愛い。
教室に風が吹き、瞳の長い黒髪がふわりと揺れた。
「じゃあ、そろそろ行くね!」
「わかった!また明日ね〜笑」
瞳が去った教室に一人ぽつんと残る...
「恋ってどんな気持ちなのかなぁ...」
私は一人そんなことを呟いていた。
