一年の棟が騒然に・・・

先輩が去ったあとから先輩と私の関係をこそこそと小声で話しているのが放課後まで続いた。
その後、六時間目が終わり掃除が終わって各クラスごとにホームルームを行う仕組みだった。私のクラスは毎日、学年で最後にホームルームが終わっていた。

ホームルームをしていると廊下の方が騒がしくなっていた。私のクラスよりも先に終わっているクラスの子たちが、
「ねぇねぇ、先輩方がこっちに来てるよ。昼は生徒会長で今は先輩方四人で一年の棟に何のようなのかな?」
「ただ単に通り抜けるためじゃないの?」
「あんた何言ってるのよ。ここの棟はどこにも別校舎に通じる通路はないでしょ?」
「そういえばそうね。ならなんで一年の棟に来たのかな?」
「さぁ〜ね」
そんな声が廊下から聞こえてきたと思ったら、別のところから
「あの先輩方って茶道部の二年生じゃない?真ん中にいるのが部長の綵仍ののか先輩、その右隣にいるのが馥城みか先輩、反対に部長の左隣にいるのが神条望美先輩、馥城先輩の右隣にいるのが昼休みに来た生徒会長の綺娘まき先輩。あの四人がなぜ今ここにいるの?」
「私に聞かれてもわからないわよ。あんた聞いてきてよ?」
「?! なんで私なのよ。あんたが聞いてきてよ?」
そんな話し声が教室まで聞こえていた。