~放課後~





放課後…てことはここは一緒に帰るチャンス!



「奏くん!!一緒に帰…」




あれ…奏くんまだ寝てる




そっと奏くんの席に近づいてみた




まつげ長いなー美少年だなー可愛いなー猫みたい





「──」

私はそっと頭を撫でた


───綺麗…そう感じた




「んー…」



あ、起こしちゃったかな…?



…て、あれ?
なんか頭撫でられて気持ち良さそう…





「奏くんてほんと猫みたいだなぁ…ふふ」




はっ忘れてた!!下校時間過ぎちゃうよこれじゃ!!




「そそそそそ奏くん起きてぇぇええもう放課後だよぉおお」




「んー…うるさいなー寝かせてよ」



「早く帰らなきゃ!」




「ひとりで帰ってよ」




「…やだよ。今日は奏くんと帰るって決めてたの」



「めんどくさいなー」




うぅ…うざがられたかな…




「ほら早くして帰って寝たいんだから」




パァァっと私は笑顔になり



「奏くんだいすき!こんど家までついてきます!!」




「やめてよストーカー。
てゆうかさっきなんで僕の好きな食べ物しってたの」




「観察してました!」




「やっぱただのストーカーかよ」




こうして嫌がられたものの
一緒に帰ることができました!