「奏くーん!」




「…」



はぁ今日もか
毎日付きまとわれてイライラする



「そ、奏くんてやっぱり私のこと嫌いなの!?」




半泣きだ



ほらすぐにそう言う事言う



別に好きでも嫌いでもないのに




「別に」



ぼくは素っ気なく返した


でもその言葉になぜか棚野さんは笑った




「よかった!」



なんでそこまで諦めずにいれるのだろうか


ぼくが女だったら僕を好きになるのは絶対ありえないのに




なんで君はそこまでするの?






どうしてフラれてるのに笑顔でいれるの?