繋がり


お姉ちゃんが選んでたのは、
白のシンプルなワンピース
ちょっと丈が短い...

「寒いから、これも」

渡してくれたのは、
ダスティーピンクのチェストコート

「それにニーハイブーツ合わせれば?」

「ありがとー!」


メイクもササッとナチュラルにしてくれて
髪はミディアムだから、
そのまま軽く巻いてくれた。

15分で、ここまでできるなんて...


「お姉ちゃん、尊敬します。」

「はいはい」


本当に尊敬する...



「いってきまーす」

「楽しんでね~」


そうして、家を出ると
寒そうに侑斗が待ってた。

いつも見てる侑斗なのに、
今までと違う侑斗に見える。


「...昔から変わんねーな。そのマイペースなところは」

「う...うるさいっ!」

「じゃあ行くか」

「どこに?」

「...秘密」


その時のいたずらっぽく笑う顔が
すごく可愛いんだよね...