学校にも慣れ、みんなとも仲良くなってきた5月。

ある噂が流れ始めた。

《高橋 登喜矢は仙道 奈穂が好き。》


高橋 登喜矢(タカハシ トキヤ)はあたしのクラスの男子バスケ部に入った子だ。



「ちょっと〜!なお聞いた⁈
登喜矢がなおのこと好きらしいよ?」
『へ?そんなの嘘でしょ!こんなブスのこと好きな人なんていないよ〜笑
それに、対して話したことないし!』

そう。あたしはまともに話したことなんぞ1度もなかった。それなのに好きだとか、信じられるはずがない。

それにあたしには変なポリシーがあった。

それは…

『それに、あたしはその人本人に告られなければ信じるつもりないもん!』

↑これ。