でもすぐに後悔することになる。

妹に一目惚れなんて、今時の少女漫画にも出てこない。

結生のいるクラス。16年間も会わなければ流石に誰が結生かなんて分かるはずはない。だから互いに知らないままで、気づかないままだった。
とりあえず、東京は可愛い子が沢山いるイメージを持ってた俺は教室全体を見回し、可愛い子を探す。
窓際の席に座っている1人の女子に目がいく。体中に電気が走るような衝撃を覚え、一目惚れしたと勘づいた。

「じゃあ、瀬戸は田島の隣な。」

田島…?担任が指指す方向は俺が一目惚れした女子。

「結生…?」