「一つだけ言っとく」
「?」
父親は私の髪をつかみ引っ張る
「痛っ!」
「………教師一人をクビにすることなんて容易いぞ」
「!」
思わず父親を凝視する
「…なに、する気?」
「男の教師なんてなおさら、セクハラかなんかで保護者が訴えれば、すぐに移動させられる、ということだよ」
「…いや……やめて」
私が首を横にふると
父親はそのまま私を床に投げ飛ばす
「っ…」
「俺に逆らうな。お前は…」
うずくまる私に父親が顔を近づける
「俺のモノだ」
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