五時間の授業が終わり、ホームルームが始まる 「すぐ終わりにするから席つけ~」 担任が叫び皆が席に着き始める すると担任が思い出したように私を見る 「あ、遠野。なんか、美術の緑川先生が美術で使う教材を渡すから来てくれって」 「あ、はい、わかりました」 そう頷くと、担任は満足そうに笑い適当に話すとすぐに号令をかけてホームルームは終わった 「えーと…美術室だったよね…」 私は、凜やクラスの子に別れを告げて美術室を目指す。