先生の手が触れる時



俺と遠野の視線が交わる

彼女の両手を包み込む手に力を込めると
不安そうに瞳が揺れる

そのときいきなり遠野がびくりと動いた。

「あ……」
「……遠野?」

彼女の瞳は俺を通り越した奥を見つめていた

その視線を追うと、そこにはスーツを身にまとった男がたっていた



「……おと…うさん」