先生の手が触れる時


ふらふらと立ち上がった彼女は涙を溜めて俺を見つめてる

「凪…外にいろ………もういい、やめてくれ」
「……え?」
「俺が話をつける」

俺はそう言うと、凪の手を引いてドアへ向かう

だけど、凪が俺の手をふりほどいて首を横にふる

「………だめ……こんなことになったのも、全部…私たちのせいだから…全部、終わりにしなきゃ…私が、終わりに」
「凪!いい加減にしろ!」

俺は思わず声を荒くする

ビクッと凪が肩を揺らし、ようやく我に返ったように凪が大きく目を見開いた

「……終わりにするためなら…何をしてもいいのか?……自分の手を汚すのか?…お前……父親殺したあとに…自分も死ぬつもりだったんだろう?」
「……っ!」
「……なんで、そうやって…全部話さず俺のもとからいなくなろうとする?……なんで俺に話してくれない…」

どんどん凪の瞳に涙がたまっていき、そのまま溢れるように大粒の涙が頬をつたった