先生の手が触れる時



にやりと、いつもとは少し違う微笑みをする先生
私はなんとなく、この先生には一生敵わないと感じた

「そう、ですか…」
「うん」
「………」

机に片手で頬杖をつき、私の瞳を真っ直ぐ見る先生の瞳は
私のすべてを見透かすようで

とても怖くなった

「……あ……」
「……」
「わ、たし……帰ります」

そう言って、逃げるように美術室を後にする