先生の手が触れる時


言葉を理解するのに時間がかかる
廊下で一人呆然と床を見つめていた

「……先生のときも…脅してきた…だから、凜の家には迷惑かけられない」
「……凪ちゃん……でも、そんな危険な目に遭うのが分かりきってるのに行かせることは出来ないわ」

そう凜の母親が言ったことで、唯一の望みだった、凜が勘違いをしているという望みは砕けた

俺は思わずリビングのドアを開ける

驚いた三人の視線が俺に注がれるのが痛いほど伝わってきた

「……どういうことだよ……」
「は……るか?」

凪が声を震わせながら俺の名前を呼ぶ

「……答えろ…」
「…先生のことは……「そっちを言ってるんじゃねぇ!」

思わず大声をあげれば凜でさえ俺を凝視している

凪はびくり、と体をゆらして固まった