先生の手が触れる時


「……晴夏は優しいよ。何でも先回りしてる」

晴夏の目を見て、そう微笑むと晴夏は一瞬不意をつかれたように固まり
ぐしゃぐしゃと私の頭を撫でる

「わっ!ちょっと!」
「……なんか上からだな…」

見上げればその視線の先にはほんの少し楽しそうな晴夏

確かに、分かりにくいけど…
心がないとは思わない
文化祭の時も今日も晴夏は人の気持ちを感じとって、動いてるもん

「……さっさと、帰れ」
「帰りますー言われなくても!」

そう反論すれば、また晴夏は楽しげに目を細める
私は晴夏に背を向けて歩き出す

「凪…また月曜日」

そんな声が聞こえ振り返れば手をふる晴夏。
私か手を降り返すと満足そうな顔をして晴夏も歩き出した