先生の手が触れる時


凪が家に転がりこんできて、全ての事情を知ったとき
ドラマか何かなのだろうかと思った

でも同時に
彼女がずっと持っていた影はこれだったのだ、と納得がいったのも確かだった

そんな苦しんでる彼女は、更に自分の恋人を守るために恋人と離れることを選ぶと言う

どこまで凪は苦しまなきゃいけないんだろうって

神様なんて信じてないけど、初めて神様を恨めしく思った

そんなある日

文化祭1週間前に、集まりのあと先生がクラスに顔を出した

凪の顔がひきつったのが分かる。

私はとりあえずかけ足で先生の元へ向かう

「これ、さっきの集まりの時配り忘れたから」
「あ、ありがとうございます」

そういって先生の顔を見つめると
視線が一瞬、教室の奥を見た

その視線を追うと、そこには二人で話してる凪と晴夏がいた

晴夏が一瞬先生を見た気がしたのは気のせいだろうか

私が先生に視線を移すと先生は少し穏やかな顔をしていた

「じゃ、またな」
「あ、はい」