先生の手が触れる時


先生。

先生はもう、私のことただの生徒だと思ってるんだろうな
なのに私はどうして、先生を忘れられないんだろう

色んな感情がごちゃ混ぜになっていくのが分かる

「……っ」

滲んできた視界を隠すために私は中庭に足を向ける

廊下の角を曲がった瞬間

「…うわっ」
「わっ!」

誰かとぶつかってしまった
ぶつかりふらついた体を支えるように腕を掴まれる

「……凪?」

この声…

「……晴夏……」

顔をあげた瞬間、驚いた顔の晴夏が目に入る