先生の手が触れる時


思わず視線をそらす

どうして神様はこんな意地悪なんだろう

私を支えるように回された腕が
熱くて、苦しい

「………大丈夫?」
「あ…はい」

下を向いたまま頷くと、腕が離される

苦しい。痛い。泣いちゃダメだ。

ぐっと唇を噛む

「そうか。じゃ、気をつけて」

そう言うと、先生が歩いていく

本当は、今すぐに追いかけたい
あの笑顔で笑いかけてほしい

でも、自分から選んだんだ。この道を。

私は一歩前に踏み出した