先生の手が触れる時


「………っ」

ぎゅっと力をいれて歩き出す

ここで戻るのは不自然すぎる

先生の顔を見ないように
先生とすれ違うまで、私は先生がいない方を見ながら歩く

一歩、一歩、お互い近づいてく

とてもとても長い時間に感じた

先生の隣を過ぎようとした時
横を一人の男子が走り抜けようとして私の肩にあたった

ふらついた私を誰かが支えた

「あ、すみませ………」
「おっと」

顔をあげた先にいたのは先生だった

一瞬私の顔を見て驚いた先生と目があった