「おい、凪。ニヤニヤすんな」
「えぇ!してない!」
「いや、今、してたよ」
「凜まで~」
「じゃ、俺は行くわ」

騒いでる私たちを置いて、晴夏はため息を残してスタッフルームから出ていった

「ねぇ、凪。晴夏のバンド一緒に見に行ってくれない?」
「え、うん、いいけど…」
「良かったぁ。一人で画像撮るなんて恥ずかしさの極みだわ」

そういって笑う凜に私も苦笑いをこぼす

確かにそれは恥ずかしい

「…ていうか、凜といないと私、一人になるし」
「え?他の人と回る約束してないの?」

凜が驚いたようにわたしを見る

「……私、午後、文化祭実行委員で半分潰れるのよ……」
「え?!」

そんなこと聞いてない…