先生の手が触れる時


「……他のやつとなら………お前は幸せになれるんだろう?」

そう力なく笑いかけると
凪はまた傷ついた顔をする

優しすぎるんだ、君は

「…………はい…」

小さな声で頷いた君を
少し震えてる君を

俺はもう抱き締めることもできない

「そうか」

うつ向いてる君の頭に手を伸ばす

これぐらいは、許してくれ

「ごめんな…」

君をこんなに苦しませて、という言葉は何とか留めた

君は他人のために、自分を犠牲にする
頼むから
そんなこと止めてほしいよ