先生は、頷きながらにこにこしている 何だかんだ言って私も嬉しいんだけどね 「じゃ、今日は早めに帰ります」 「そうか」 「また夏休みに。連絡します」 「わかった」 私は先生に手をふって美術室を後にしようとドアに手をかける そのとき先生が後ろから抱き締めるように私のドアノブにかけた手を握る 「……すまない。すぐ終わる。少しだけ…このままでいてくれ」 「……はい」 大人しく抱き締められたままでいると 少しして先生が離れる 背中にあった熱が少しずつ冷えていく