「先生、今日は流星群の見える日だよ。一緒に見て行くでしょ?」
無理やりともいえない足取りで、直哉は瑠未とともにログハウスを訪れる。
数人の他のメンバーと一緒に、少しずつ沈んで行く夜を待った。
「櫻井先輩、星図どうしますか?」
「うん、用意しておいて」
すっかり先輩気取りの瑠未に、直哉も思わず笑みがこぼれる。
「そういえば櫻井ももう先輩っていう立場なんだな」
「もう!先生さっきからそういうことばっかり言って。私だって一年も経てばしっかり先輩としてここで活動できるんです!そりゃ早瀬先輩ほどテキパキとはできませんけど」
「そうか……」
名前を聞いただけでドンと胸に響くものを感じる。
まるで恋心を覚えたばかりの学生時代に戻ったかのようだった。
あきれるほどに笑いが込み上げて、今さらながらに自分の涼香に対する想いを知らされる。
どうしてこんなにも、忘れられないのだろう。

