筒井にもお礼を伝えた直哉は、美咲のことについても深く頭を下げた。
感謝しても仕切れない。
本当に世話ばかり掛けてしまった。
そしてそれを恩として返せるとすれば、自分がアメリカでしっかりと日本語教師としての職務を続けて行くことなのだろうと、直哉はその胸に再度使命を確認するのだった。
「本当にありがとうございました」
「道はそれぞれの前に伸びている。途切れたなら、できる誰かが繋げばいいだけの話だ。たまたま私がその役になる運命だったのかもしれないな、あっはっは」
明るい雰囲気が直哉を包む。
間違っていなかった自分の道に、やっと自信が持てる気がした。

