「………」 珊から受け取ったスケッチブックとペンを見つめ、ゆらゆらと揺れる視線。 そして─。 ─キュッキュッ…。 《日納屋くんとまたお話したいです》 「………!」 ─キュッ…。 《私も会いに行きたいです》 「…莉麻ちゃん……」