*侑麻said ─ピロンッ…ピロンッ…ピロンッ。 鳴り止まない携帯。 薄暗い部屋。 こうして閉じこもるのはいつぶりだろう。 もう三日も学校に行ってない。生徒会室にも顔を出していない。 行けば会ってしまうから。 不安定になるから。 揺らぐから。 「…………」 数日前に入ってきた転校生、改め生徒会役員。 彼女の過去を聞いて、率直に、仲間だな、だなんて思ってしまったからか。 密かに彼女を気にかけていた。 ─けど。