「美沙が、まだなら仕方ないね。焦ってもすぐ見つかるわけじゃないし。もしかしたら、美沙の気になる人が恋の相手かもしれないしね。」 私の気になる人が恋の相手? 「有り得ない。別に何でもないから!よし、そろそろ帰ろう?」 私と紫だけの教室。 4時下校なのに、話に夢中になりすぎもう5時で空はオレンジ色。 「そうだね、帰ろうっか。」 机の横にかけてあるかばんを手に取り教室を出た。