まだ始業式まで時間が合るから見慣れない下駄箱の前に優香ちゃんを真ん中に三人で座り込んだ。
『あたしは三組だよ。』ニッコリ笑って言った。
『うそ!?あたしたちも三組だ!』
『まぢ?』美咲も驚く。
『よかった、教室までも一緒に行けるね。』喋ってみると優香ちゃんはとても明るい。
一見大人しそうな顔つきに見えるけど、そんなことは全くなかった。
『じゃあさー、部活とか決めてる?』思い切って聞いてみた。
『そうだなぁーテニス部とかいいなぁって。』人は見かけによらない、そんな言葉がよぎる。
『いいじゃん、あたしも運動好き!』運動部なんてものには憧れる。
『私には向いてないなんて自覚あるけど、挑戦してみたいものじゃない?』
その言葉に胸を強く打たれた。
『あんた、すごいよ!』いきなり美咲がくいついてきた。
『私もあまり趣味でもないけど気になってる部活あって…』悩みをポツリ語り出す。
優香ちゃんは相槌を打ちながら真剣な瞳を向けた。
この一瞬で、美咲を意図も簡単に手なずけてしまうなんて、なかなかの大物だ。
