偽恋♥とらいあんぐる。〜義理チョコの答え〜


『はぁ?そんなのどうでもいいわよ!』もっともだ…けど。

最後に、『あんたもまだガキだな。』と言い放ち鼻で嗤った。



『…..ッ』でもムカつくもん…..!


『ばーか美咲のばぁーか!』いっーと舌を出した。美咲もプイッと顔を背ける。


お互いが完全にすれ違ったとき、ふわっと甘いチョコレートのような香りが漂った。

気になって振り返ってみると、可愛らしい雰囲気の女の子。


…何か美咲をギャフンと言わせるものはないか…と考えると、ふと良いことをひらめいた。


『ほ、本当に可憐で繊細な子ってのはこんな子のこと言うんだから!』

通り過ぎていく彼女の手を掴むと、そのまま勢い良く、一緒に右腕を上げて見せた。


『わっ!?』驚きながらあたしを見る彼女。


『えっとこれは、その…』テンパってどう説明したらいいかもわからなくなった。



『ばぁーか、この言葉、そっくりそのまま返してあげるわよ!』美咲がいたずらに微笑む。

あたふたしてるあたしに言い放った。



状況が呑み込めないながらに彼女は、とりあえずこの場に残ってくれていた。