私の入る隙なんて、これっぽっちもなかったんだって再確認する。 優しいし、私は特別なんじゃないかって思ってた。 だけど、それは友達として特別だったんだ。 ああ、バカだなあ。 私。 痛む胸を誤魔化しながら、私は努に声をかけた。 「幸せオーラ朝からウザいっ」 努はくるっと振り返り、 「へへ。幸せ!祐美子、本当にありがとっ」 そう言った。