「うまくいったんだろ？」

「え、何々？」


梨々子はわけがわからないのか、努の問いにそう返した。



「ああ、弘、祐美子の事好きだからさ」

「ええっ、そうだったの？」


努は私がひた隠しにしようとしてた事を、いとも簡単に梨々子に告げた。


「だって、祐美子も弘好きだったしな」

「うっそ！」


梨々子はそれに更に驚いた顔を見せた。



…弘が私に告白してなかったら。

とか、考えないのだろうか。