「……もう少ししたら、行くから。先に行ってて」 「……」 「あ、明日から避けるなよ?」 「あっ、当たり前じゃないか」 「そか、ならよかった」 努が無理矢理ニコっと笑ってるのも、気付いてた。 泣きそうなのも、わかってた。 だけど、それを慰めるのは私じゃない。 その役目を私がやっちゃダメだ。 胸が痛みながら、私は努の元から去って行った。 階段に上がる前、ちらっと努の方を向くとその場に蹲ってて、更に泣きそうになった。