告白前の失恋【完結】


「何?」

「話がある」

「……ん」


そう言うと、努は私の手を引き皆と一緒の方に向かわず、逸れる。
私と努を見たクラスメイトが、きゃあって声を上げた。


そんな私と努を弘も見ていただろう。


連れて来られたのは人のいない昇降口。

遠くから生徒の声が聞こえた。



「何?話って」

「……えっと、ね。告白嬉しかった」

「……ん」


スカートのヒダをぎゅうっと掴む。
それから、私は真っ直ぐに努に向かって言った。