告白前の失恋【完結】


それにしても。


努、意味わからない。


弘はイヤって。

勝手過ぎるじゃん。


家族って、もう致命的。


はあっと溜め息をつくと、時計を確認する。

13時の5分前。
顔を上げると、待ち合わせ場所には努と弘がいた。


弘が先に私に気付き、手を振る。
曖昧に私が振り返すと、努がキッとこっちを睨みつけて来た。


いや、絶対努が悪いし。


「宮島、おはよー」

「はよ、弘」


ニッコリとしながら、弘に返事をするとぶすっとしたまま努が言った。


「祐美子、結構痛かったんだけど」

「努が悪い」

「どこが」

「全部」

「ちょ、ちょっと待て。何?先に会ってったの?」



喧嘩が勃発しそうなとこを、いいタイミングで弘が入って来る。
多少、困惑気味の弘。