「でも、弘はイヤなんだよ。親友なのにな。 わかんねえ、俺」 「本当に」 「な」 「勝手過ぎるよ、努」 「え」 「諦めようとこっちは必死なのに。 バカ、バカバカ」 「ちょ、祐美子」 私は努の胸を力任せに叩く。 ドンドンっと音を立てて、何度も何度も。 「アホッ」 私は最後に一発、グーでパンチをすると走り出した。 それはうまい具合にヒットしたらしく、努は蹲っている。