「努っ、速いっ」 どうにか、そう言うと努は立ち止まる。 「うわ、ごめん。そっか、ヒールあるもんな、気付かなかった」 「まったくだよ」 「そうでなくても女の子だもんな、祐美子。俺とは歩幅違うか。気を付けるわ」 「……」 何でこの人はちょいちょいこう言う事を言うんだろう。 だから、期待してしまうのにな。 無意識だとわかってても、色々心に毒だ。