柏木さんには教えたのもその弱さからというところもあった。慶子本人が自ら動いて柏木さんに聞くまで教えなくていい。聞かなかったらそれまでだと、賭けに出た。慶子はいずれ聞くだろうという予想もあった。
柏木さんに、武藤は信頼と義理を感じている。柏木さんなら、慶子に適切な対応ができると信じていた。
ここで稼業を始めた時、些細なことから福富町の外国人たちと諍いを起こした。彼らはルールを無視するところがある。武藤は不意打ちをくらい、spaceの前でへばっていた。
深夜2時。早めの看板ということで上に上がってきた柏木さんは武藤を店に入れ、手当をして、一杯の酒をご馳走した。
明らかに関わりたくない人間に、柏木さんは手を差し伸べた。
別に手当をしなくても、一杯をもらわなくとも、武藤は自分で歩いて帰っただろう。だけど、お節介ともとれる柏木さんの好意が、武藤の心にしみた。
それからは、暇があれば柏木さんのところに通い、店の奥でウィスキーを飲むようになった。
客が望んでいることを察し、見守り、時にお節介を働く柏木さんの人間性を信頼しているのだ。
柏木さんに、武藤は信頼と義理を感じている。柏木さんなら、慶子に適切な対応ができると信じていた。
ここで稼業を始めた時、些細なことから福富町の外国人たちと諍いを起こした。彼らはルールを無視するところがある。武藤は不意打ちをくらい、spaceの前でへばっていた。
深夜2時。早めの看板ということで上に上がってきた柏木さんは武藤を店に入れ、手当をして、一杯の酒をご馳走した。
明らかに関わりたくない人間に、柏木さんは手を差し伸べた。
別に手当をしなくても、一杯をもらわなくとも、武藤は自分で歩いて帰っただろう。だけど、お節介ともとれる柏木さんの好意が、武藤の心にしみた。
それからは、暇があれば柏木さんのところに通い、店の奥でウィスキーを飲むようになった。
客が望んでいることを察し、見守り、時にお節介を働く柏木さんの人間性を信頼しているのだ。

