「朝っぱらからどうしたの、ふたりとも?」






着替えを済ませて階段を降りる私に、お母さんは何度も首を振った。






「あ、お姉!お土産待ってるから」






「仕方ないわね」






妹の小夏は、私のふたつ年下。






私はにこりと微笑み、小夏の頭を優しく撫でた。