「りゅう、俺パン買い忘れてた…」






「知ってる、ほらこれ」






渡されたのは、ピンクのメロンパン。






こ、これはっ…






「俺の好きなもの覚えててくれたのかよ!」






「んーまあ、昔からの仲だし」






「もう好きっ大好きだ!りゅうー」






「ぎゃ、こらやめろバカっ」






まるで昔に戻ったようなこのやりとりに、俺は例えようのない幸せを感じていた。