ほんとは、隣に並ぶのは自分でありたかった。






それでも、ダメだったんだ。






俺が真雪と会うことのなかった時間は、取り戻せない。






いくら頑張っても。






「ごめん、俺トイレ」






この空気がなんだか苦しくて…






俺は立ち上がり、教室を出た。