その一瞬が、どうしてもあいつに見えて仕方なくなる。






俺って、まだ忘れられてねえんだ。






「ふうー!ほら、息が白いっ」






「ふうー…お、ほんとだ」






笑いながら舞奈と帰り道を歩く。






俺は、このままでいいのだろうか。