無免許運転…。
意外と緊張してしまう。
いや…それよりも。
多分いつもよりも静かな道に、恐怖を感じているんだろう。
これじゃあ、いい的じゃあ無いのか?。
だがいっこうに、狙ってくる気配が感じられない。
ブロロロ…
やはり早いな。
まぁ歩くよりは正解だろう。
歩いていたら、移動する時間が増えてしまう。
その為その分、大人に会う確率もあがってしまう。
それにこっちわ、バイクにヘルメット、多分大人と勘違いして襲わないのもあるであろう。
ちょっと安心しはじめた時、遠藤さんが口を開いた。
「そういえば、品川君免許持ってたっけ???」
「持ってないよ。」
…と即答した。
「えぇぇダメじゃん、危ないよぉ。」
遠藤さんが恐がりながら言う。
「へーきだよ、へーき。」
そんなことを口走っていると、前から中型ぐらいのトラックが、走ってきた。
