「あっあのさ、遠藤さん。」
俺わ店を出た瞬間、に思い出したように口を開いた。
「ん?どしたの??。」
遠藤さんは、不思議そうに聞き返してきた。
さっきのことは、特に気にしてないみたいだ。
良かった……。
俺は安心した。
「ここから、廃工場までどれくらいかな?。」
俺は一応、念のため聞いてみた。
「うーん…歩くと結構時間かかるかな。」
「そうなんだ…ちょっとキツイかもね。」
「うん……。」
二人してテンションが下がってしまう。
「あっ!!良いこと思いついた。」
俺は店の中に遠藤さんを隠し、俺わある場所に走り出した。
それは……。
バイク屋だ。
俺わ、売り物である二人乗りの、ビックスクーターにまたがり、店から盗った鍵をさして、エンジンをかけた。
ブロロロ…
もちろん俺は、免許を持っていない。
だがこのさい平気であろう。
このビックスクーターに乗りながら。
遠藤さんを迎えに行った。
