拭いていた皿を置いて。
リビングに居る絢乃の方を見た。

「お兄ちゃ~~~ん。」
涙混じりの絢乃の顔に俺は驚いた。


「お兄ちゃん、お兄ちゃんテレ………テレビが。」


そう言いながら、絢乃はテレビを指さした。


俺は絢乃の言うとうり、テレビを見た。



すると昨日の総理大臣が写っていた。



「なんで……………。」
俺は無意識に呟いた。


「おっお兄ちゃん。」


そうだ!!!絢乃!!!。


「絢乃どうしたんだ!?。」


「あのね今から拓海が真奈に告白しに行くって時に……テレビが……テレビが……。」

俺はこの時に思った。

兄弟って似るんだな………。


「えーテレビの途中ですがここで臨時てきに放送を切替えさせていただきます。」



そうだ!!!テレビ!!


俺はリモコンを握った。
そして俺は、1~12までの全部の数字を押した。


「全部同じ放送だ……。」


案の定全部のチャンネルが臨時放送に切替えられていた。



ということは、おそらく昨日みたく、国民全員に伝えなきゃ行けないことだろう。


俺の額からは汗が垂れていた。