学校をさぼった俺と絢乃は、お昼を食べ、それから何をする訳で無く、ダラダラと時を過ごした。


二人共親父のことは口に出さない。


「……………………。」


「……………………。」


俺はマンガのページをパラパラとめくった。



「あっあのねお兄ちゃん。」
最初に口を開いたのは絢乃だった。


「ん?なんだ!?。」



「私ね、お父さんのこともう考え無いよ。
お父さんのこと忘れる訳じゃない。
でもこんな風に学校さぼったりして、ダラダラ引きずるのは良く無いと思う。
だから………お兄ちゃんも…………。」


俺は絢乃頭に手を乗せた。


「おっお兄ちゃん?。」



「そうだな絢乃、これから今までどうり。
普通に過ごして行こうな。」


「うん!!。」
絢乃は満面の笑みを俺に向けた。



絶対に守る、何からも………そう心に強く決めたんだ。