俺は今屋上…………




「…………でなんの用?。」

俺は神戯に話を切り出した。



「あぁ………そうそう、君は"Destiny"については知ってるかな?。」




「あぁ!?なんだよそれ。」




「なんだ、知らないのか…………。」


俺は神戯に、より一層イラつきを覚えた。





「なんだよ、言いたいことがあるなら、さっさとしろよ。」





神戯はクスクスと笑っていた。



「あぁ!?てめぇ。」



「あぁ、ごめんごめん、いやぁ妹さんが大事なんだね。」


「なんで、お前は俺に妹がいるのを知ってんだよ。」




「そりゃあ知ってるよ。」



神戯は、目を細めて言った。
紅い目がより紅く、蒼い目がより一層蒼く見えた。





「くそぉ。」




俺は神戯に背を向け歩いた。



「これから起こることには、気をつけてね。」



神戯は良くわからないことを言い出した。







「あと………。」



「まだなにかあんのかよ。」




神戯はニヤリと笑い、言った。





「妹さんが大事なら、体をかけて守ってあげな。」




舌打ちをして、俺は屋上から逃れた。










「おう。」


屋上を出てすぐに康平、仁が待っていた。





「なんかむしゃくしゃしたから、カラオケ行こうぜ。」



俺は言った。



「良いのかよ。」

「やったーーー流石~光輝。」


「おう。」







俺達は笑いながらカラオケに向かった。



これから起こる運命も知らずに。