どうしょうもならない好奇心。
強く踏み出す一歩。

あたしが、人ごみに足を踏み出せば人の群れはチリチリになっていく。

「あっ、クレア様よ」

「クレア様も、転校生にご興味が?」

『えぇ、社会勉強に』

ニコッと笑むクレアに、女子達の悲鳴まじりの歓声。

「やばい、笑顔鼻血でる」

絶対、嘘!!

ただの好奇心ぢゃん!!
言わないけど、って思う梓と華恋。